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ソウルメイト 感想・考察(※ネタバレ注意)

『ソウルメイト』本予告映像より
目次

作品紹介

大好きだった親友は、“秘密”を残して姿を消した――

公募展で大賞に選ばれた「作者・ハウン」という記載だけで応募された絵画。そこに描かれていたのは、高校生のミソだ。ギャラリーの担当者から、ハウンとコンタクトを取りたいと連絡を受けたミソだが、ハウンとは幼い頃に遊んだだけの仲だと語る。ハウンのブログにはミソとの深い関係が綴られているにも関わらず…。

ミソとハウンは小学生からの大親友。性格も価値観も育ってきた環境も正反対だが、唯一の共通点は絵を描くのが好きなことだった。ずっと一緒に生きていくと約束する2人だったが、17歳の夏、ハウンに恋人ジヌができたことで少しずつ気持ちがすれ違っていく。そんな中、ミソは済州島を離れてソウルで暮らすことを決意。しかし、ソウルでの暮らしは精神的にも肉体的にも過酷だった。生きていくだけで必死な日々を過ごしていたミソだが、ハウンには絵の勉強をしながら旅をしていると嘘の手紙を送っていた。それから5年が経ち、再会を果たした2人は、釜山旅行に出掛ける。久しぶりに2人で過ごす時間に気持ちが昂るも、価値観の違いによって大喧嘩に。それを機に、疎遠になっていた16年目のある日、ハウンは忽然と姿を消した。2人だけの“秘密”を残して…。

映画『ソウルメイトオフィシャルサイト』 より / https://klockworx-asia.com/soulmatejp/

作品情報

  • 製作国:韓国
  • 配給:クロックワークス
  • 上映日:2024年02月23日
  • 上映時間:124分

スタッフ

監督:
ミン・ヨングン(『短い記憶』)

キャスト

キム・ダミ(『梨泰院クラス』『THE WITCH/魔女』)
チョン・ソニ(『ボーイフレンド』『寄生獣 -ザ・グレイ-』)
ピョン・ウソク(『花が咲けば、月を想い』『20世紀のキミ』)

感想(ネタバレ込み)

以下ネタバレを含みますので、未視聴の方はその旨ご承知おきください。










面白かった。
基本的に自分が気に入りそうなものを選んで劇場に足を運ぶのだから面白くないということはほとんどない。
それでもちゃんと面白いと感じたものを面白かったと言うことは大事だと思うので記しておく。

ミソとハウン、二人の関係性が幼少期から現在に至るまで描かれる。
この映画の肝はそれだけと言っても過言ではないように思う。

写実的な絵が上手く、平凡な両親のもとに育ち、済州島で人生の大半を過ごしたハウン。
独創的な絵が描けて、破綻した両親から離れ、済州島からソウルへと生活拠点を移したミソ。

鏡映しのような二人の生き方で、すれ違いや衝突が時にはあっても、
二人の互いへの思いはいつでも強くそこに存在している。

ストーリー自体は、ハウンのブログを元に進んでいく。このあたりの展開は少しミステリー的な仕掛けがある。
実際には、ハウンのブログはミソが書いていたわけで、公募で受賞した絵画もハウンの作品をミソが補完した共作である。そのあたりの情報は終盤まで伏せられており、ラストの解決をよりドラマティックなものとしている。

最終的に、ハウンは自由への憧れを手にしてミソの中で生き続けている。
自由への憧れとは、劇中(学生時代後半あたり)でミソが手にした一方で、ハウンが叶えられなかったものだ。

邦題ではソウルメイトとなっているが、まさしく愛する人の魂で彼女は生きているのである。

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